堆肥の愛称 「生ゴミ 食いしん坊」
先人たちの智恵に学ぶ 自然からの贈り物
循環の暮らし**土の中の立派な微生物に感謝
茅野市と原村で取り組もうとしている、生ゴミ堆肥化研究会に宮坂さんが参画し、
地元の富士見でも是非実験して効果を確認して欲しい・・・と声をかけられた。
そこで、ステップアップゼミの仲間に声をかけ、2月12日 富士見町の建設会社社長
の宮坂さんから説明を受け、[生ゴミ資源化したい!!実験隊] として9人が登録。
今まで、EM菌、EM菌のぼかし、生ゴミ処理機、コンポスターなどで堆肥化を図ろうと、
努力して来たが、思うように出来ず、いずれも途中であきらめたという人も含め、半信
半疑で種菌「生ゴミ 食いしん坊」を持ち帰り、実験開始。
台所に置いた袋に「生ゴミ 食いしん坊」をいれ最初は、気を使いながら 残飯や野菜
くず, 魚や貝の骨や殻、果実の皮等を入れても悪臭が出ない。嬉しくなる。
米ぬかや糖分のあるものがより発酵を助けることで、生ゴミを分解するすごさに感激。
まさに先人の智恵から学んで、自然界に当たり前に存在する好気性菌の働きに目を
付けて研究された宮坂さんの努力から生まれた「生ゴミ 食いしん坊」に感謝。
実験隊が自慢の食いしん坊を持ち寄って、その自己流の育て方を披露しあう。
ハウスの中で、生ゴミと混ぜて べたついてきた食いしん坊に米ぬかをかけておいた
ところ、翌日温度が50度に上がって、興奮。
写真を撮って記録をつける。
見えない微生物を知ることで、この小さな循環が、それぞれ自宅や共同で出来れば,し
めたもの。富士見町の生ゴミを資源化し土を生き返らせるパワーを実感!!
※ 腐敗と腐植・腐食の違い
腐敗・・・、有機物、特に蛋白質が細菌によって,分解され,有毒な物質と悪臭ある気体
を生ずる変化、くさること。
腐食・腐蝕・・・腐ってくずれること。腐らせて形をくずす事「金具が,腐蝕する」など・・
腐食・・・ 生物の分解生成物、および排泄物などを食物とすること。
(腐生)・・・ 生物の排泄物などから養分を摂取して生活すること。
菌類や植物に見られる。
腐植・・・ 種々の分解段階にある腐植質のこと・・・菌が住み易い環境
実験隊のスローガン
○ 生ゴミを資源として土を生き返らせよう!
○ 家庭から出る生ゴミの消臭にどんな効果があるか観察してみよう!
○ 「生ゴミ 食いしん坊」の威力を実験してみよう!
○ 目に見えないバクテリアへの理解を体験から学ぼう!
○ 自分で出した生ごみを資源とする小さな循環が出来るよう挑戦してみよう!
○ ハエのウジなど発生が、なぜ 見られないのかを観察してみよう!
○ この感激を周りにお裾分けしよう!
と、9人で、実験開始。
私は、実験結果をHPに載せ、公開しながら、小さな循環が出来ることを確認。
続いて、仲間もそれぞれ成功し、出来た[生ゴミ 食いしん坊」を、口コミでおすそ
分け。
その間3月議会でもこの[食いしん坊」を、企業、住民、町が協働で仕組みを考えて、
取り組む考えを、質問したところ、研究に値するとの答弁があり、生活環境係りも、
実験に参加。
諏訪南行政組合が抱えている、灰溶融炉建設の問題も、灰の埋立地の延命化や
ダイオキシンを含んだ今まで埋め立てられている灰の溶融を考え、建設会社や炉の
機種を選定し建設しなければならないところまで来ている。
茅野市にある美サイクルセンター茅野に持ち込まれる燃えるゴミの約40%は、
生ゴミ。
生ゴミを資源に出来れば、大きな施設や、機械、燃料、人件費、運搬の委託料、灰
の埋め立てに関する費用等々巨額な税金を減らすことが出来る。
埋立地の延命化はもちろん、もっと大きくは環境を守る住民の意識を育て、化学肥料
や化学薬品で声を上げられないでいる土の健康を取り戻せるのではと、大きな大き
な期待や夢を抱いている。

